事例紹介

事例6妊娠関連糖タンパク(PAG)検査サービス

●背景

《泌乳牛における流産の発生率》

  • 人工授精後28日目~分娩まで  26.3%
  • 人工授精後56日目~分娩まで   9.1%

※妊娠の継続確認が非常に重要である

 

●検査サービス提供業者

関東生乳販売農業協同組合連合会生乳検査所
(検査キット供給元:アイデックスラボラトリーズ株式会社)

●PAG検査サービス

  • PAG(Pregnancy Associated Glycoproteins:妊娠関連糖タンパク)は妊娠時のみ胎盤より分泌される糖タンパクのこと。
  • 乳汁中のPAGレベルを調べることにより、妊娠/空胎の確認(あるいは妊娠継続確認)が可能。
    妊娠確認の指標として有用である。

※人工授精後28日目及び分娩後60日目より妊娠確認が可能。

※最終的な判定は獣医師の指導の下、総合的な判断が必要となる。

  • PAG検査と直腸/エコー検査(従来検査)を比較した結果を図3に示す。
    PAG検査の精度は高いと考えられる。

 

図1 泌乳牛における流産の発症率(Vasconcelos et al. 1997) 図1 泌乳牛における流産の発症率
(Vasconcelos et al. 1997)
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図2 乳汁中のPAGレベルの推移(平均S-N値) 図2 乳汁中のPAGレベルの推移
(平均S-N値)
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  • PAG検査と直腸/エコー検査の最も異なる点は以下のとおり。
  PAG検査 直腸/エコー検査
メリット 時間・担当者を問わず検査依頼可能 妊娠・空胎以外の情報も即座に取得可能
デメリット 取得情報は妊娠/空胎のみ 獣医師の往診必須

 

《世界で乳汁を用いたPAG検査が普及している理由(酪農家向け)》

乳牛への侵襲性がない(乳牛へストレスがかからない)

★牛群検定サンプルを有効活用できる

★継続した妊娠確認が容易にできる(流産への対応)

繁殖成績の向上と生乳生産量の増加が期待できる

~PAG検査利用者の声~

■従来は、初回妊娠確認日が人工授精後約60日目であったが、30日目前後での早期確認が可能となった

■従来、妊娠確認は1頭につき1回のみであったが、PAG検査の併用により1頭につき2~3回へ増加し、流産の見逃しが減少した(なくなった)

■従来は、対象牛の探索・保定作業に時間を要したが、都合のよい時間での乳汁採取のみでよく、作業効率が顕著に向上した

図4 検査サービス利用の流れ(クリックで拡大)

※アイデックスラボラトリーズ(株)へ直接検査を依頼する場合はこちら

 

●PAG検査に係る経費

  ・検査料金 800円/検体(消費税抜き)
  ・検体送料 生乳検査所へ送付するクーラーボックスにローリーサンプル等と一緒に混載される場合は生乳検査所負担
(注)PAG検査サンプルのみの発送の場合、送料は各自負担となります。

 〈参考〉アイデックスラボラトリーズ(株)で検査をする場合 1,200円/検体(消費税抜き)

 

生乳検査所を経由した検体転送サービスは終了しました。

●問合せ

酪農家 所属農協担当者
農協等担当者 生乳検査所(TEL 028-616-2880/FAX 028-613-6110)
アイデックスラボラトリーズ株式会社(TEL 03-5301-6800)

 

図3 PAG検査と直腸/エコー検査の比較(クリックで拡大) 図3 PAG検査と直腸/エコー検査の
比較
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